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岡野 猛

 

アネモスの会の先生。

若い頃から自分の足で国内外へ赴き絵画美術の研究を行う。

絵画の仕事経験などを生かし、著者として出版された本も多数あり。

また、言葉の数秘学の研究もしており、そちらの活動から得た知識と巨匠の絵画に描かれた共通点を見出し、心の在り方や価値など今までになかった見方で現在も研究に打ち込む。

 

著書

  • 巨匠の自画像

  • ダ・ヴィンチ謎のメッセージ

  • 源氏物語 数秘学うらなひ

              …その他多数

 

最新著書[美愛力(びあいりき)]はコンテン堂さんから配信中です。⇒こちらから

絵を読むセミナーとは ~【巨匠の自画像】あとがき から ~

絵は一枚の舞台です。しかも、芝居の舞台とは違って、「記憶」だけではなくいつまでも「形」として残り続けます。

私は巨匠の作品を見る場合、なぜその作品が描かれたのか非常に興味があり、それには彼らの“生い立ち”が密接に関係していると考えています。

 

例えば、人間はミルクだけでは育ちません。必ず環境が重要になってきます。そして、その環境の中で、どんな“音”を聞きながら育ったのかがポイントになります。ですから、夫婦喧嘩での汚い口論や、ドタンバタンと物音の絶えない家庭から「巨匠」と評される人物が育つことは、まずありません。

自然の風や波の音、穏やかな人々の語らい、静かな生活音…、こういった環境のもとで彼らのような人間は育っていくようです。

 

さて、巨匠たちの絵は、一見眼に「見えるもの」だけを描いているように思われますが、実は、彼らの多くは見えるものを通して、「見えない世界」、つまり、「人間の精神がつかさどる領域」に踏み込んでいるのです。この点が“生い立ち”で受けた音の世界と切り離せない大切な要素になります。

そして、この人間の精神をつかさどる領域を、彼らはどのように表現しているか、その点を読み解くのが面白いのです。

 

巨匠の作品には、彼らの“心の在り方”や“人生の生き方”が表れています。どうかその部分をあなた自身の心で感じてみて下さい。

きっと、これまで以上に絵画を見る事が楽しくなるはずです。

 

 

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