9月【梅原龍三郎】のお話会
- 2015年9月16日
- 読了時間: 3分
9月1日にアネモスの会がありました。
参加人数も程よく集まり、充実したお話をみなさんで聞く事ができました。
今回のお話を、メンバーの林さんが素敵な文章で綴って下さったので掲載させて頂きます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回の画家は、梅原龍三郎。 オリンピックエンブレム盗作問題についてからお話は始まりました。 約100年前のレジェの作品を取り上げ今回のエンブレムとの類似点を説明して下さり、独自の考察を展開し、私たちを驚かせてくださいました。 芸術作品は完全に自分の物でなければらならない。 PERSONA 仮面 ・(ラテン語、personの語源) 仮面とは❓ ここから梅原龍三郎の生い立ちについてのお話し。
使用人が数十人もいる大店の呉服屋に生まれたこと。
店に出入りする職人たちから自然に絵師の話などを聞いて育ったこと。
早くに母を亡くし乳母に育てられたことなど。 3歳までにどのように育ったかの生い立ちが気質を作り上げるという考えをこれまでも、他の画家の時も繰り返しお話し下さっています。 例えば、ゴッホはすぐ上の兄がなくなっていて、両親がそのことを嘆きゴッホへの愛情が足りなかったこと。 コローの母は、パリで婦人帽子専門店を経営しており、そのお店に出入りする貴婦人達の美しい会話を聞きながら育った。また、母から優雅さを教わった。等。 俵屋宗達の風神雷神図屏風のコピーが参加者に回ってきます。 何色が印象に残りますか。との岡野先生からの問いかけ。

答えは黒です。 この黒、育ちの中でこの絵を見て影響を受けた梅原龍三郎の絵の中にしっかりと現れている、とのことで、梅原龍三郎作のバラの絵が紹介されます。 バラという概念では、とても想像できない、独創的な黒の効いた絵です。 ここで、冒頭の 芸術作品は完全に自分の物でなければらならない に納得させられます。 梅原龍三郎自身の言葉。 画面は舞台だ。富士を描いてもそれは自分自身。 様々な評論家の梅原龍三郎論も紹介されます。そこには、一貫してこの画家の独自性が語られます。 仮面とは。最初に出ていた問いかけについて、梅原龍三郎の独自性から、お話が展開していきます。 自分で出そうとして出るものではない。 自分の仮面が出ないといけない。 人には真似できない仮面を持たなくてはいけない。 梅原龍三郎は、それを持っていた。 この仮面については、画家にかぎることではなくて、誰もが持つべきものだという考えに至ります。とても難しいことでしょうが、是非実践したいものだと思わされます。 役者であれば、高倉健。 立ち姿、雰囲気。誰にも真似できない仮面。 意識して作るものではない。出したいと思っても出ない。自分の仕事を究めて究めて究めていくとパーっと出てくるもの。 と、表現して下さいました。 このように、画家の作品や、人と成りなどを教わっているつもりが、いつしか私たち自身の生き方の非常大切なことについて気づかせてくださいます。 しかもよくある自己啓発本などでは絶対に習得できないものが、ここにはあります。 私個人としては、岡野先生のお話は これからの未来を担う若い人たちにも是非聞かせてあげたいと、強く思っています。 今回も、ぎっしりと大切なものをいただきとても幸せな時間でした。
writer : hayashi
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
次回のアネモスの会は10月13日(火)13:30~です。
この文章でちょっとでもアネモスの会が気になった方、是非足を運んで頂けたら幸いです。
次回のアネモスの会をお楽しみに。






コメント